弘法大師の御衣を染める井戸がある宿坊寺院『宝亀院』
宝亀院(ほうきいん)には、弘法大師の御衣を染める霊泉でもある「お衣井戸」が境内にあります。
弘法大師は今も生きて瞑想されていると言われ、毎年3月21日に「御衣替えの儀式」が執り行われますが、その御衣を仕立てているのが宝亀院です。
その霊泉のある井戸も拝観することができます。
宝亀院は別名「御衣寺」とも呼ばれ、新西国三十三ヶ所観音霊場の第六番札所にもなっています。
寺院名の由来は、弘法大師が入定後の86年目に時の醍醐天皇の枕元に弘法大師がお立ちになったことから始まります。
醍醐天皇はすぐさま観賢僧正(かんげんそうじょう)を高野山に向かわせたところ、御廟にお現れなった弘法大師の御衣がたいそう汚れていたのでお取り替えをなさりました。
その後、延喜21年(921年)に醍醐天皇の勅命によって観賢僧正が宝亀院を開創したのですが、弘法大師の誕生が宝亀5年だったので宝亀院と名付けられたと伝えられています。
場所は壇上伽藍よりほど近い、メイン通りの国道480号線を少し奥に入ったところで、ご本尊は弘法大師が自ら彫ったとされる重要文化財の十一面観世音菩薩が祀られています。
御衣替え儀式の後の御衣を小さく切って「御衣切」というお守りとしてありますが、弘法大師最強のご利益を授かることができると言われています。
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