空海自作の秘仏が波切不動明王がご本尊の宿坊寺院『南院』
南院(なんいん)には、空海が唐から帰国する時に沈みそうになった船を嵐から助けた波切不動明王像がご本尊として祀られています。
この浪切不動明王は空海の近畿三十六不動尊霊場尊師・恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から授かった霊木を自ら一刀三礼彫刻されたもので、大嵐の時には持っている剣より火炎が出て振り下ろすと嵐を鎮め荒波を切り開き、無事に日本へ導いたと伝えられています。
現在では国の重要文化財に指定され、年に一度、6月28日のお不動様の日にだけ御開帳される秘仏となっています。
南院は奈良の東大寺の南院に住んでいた子島真興僧都(こじましんこうそうず)が建立しました。
近畿三十六不動尊霊場の第36番札所、結願のお寺にもなっておりお不動様を参拝することで人の持つ36の煩悩が消滅し、願いを叶えられると言われています。
純和風建築の客殿はどのお部屋からも5000坪もある庭園を眺めることができ、樹齢役500年と言われる高野槇(こうやまき)の大浴場が一日の疲れを癒やしてくれます。
場所は金剛峯寺の裏側になり、すぐ近くには徳川家霊台があります。
朝の勤行の他に、写経(有料・要予約)の修行体験ができます。
☎0736-56-2534
http://www.sea.sannet.ne.jp/namikiri-nanin/
高野山上駅より南海りんかんバスにて、3つ目の停留所「浪切不動前」下車すぐ